このメッセージに臨んで思うこと
前置き
このサイトでチャネリングメッセージを載せるとは想定していなかったことと、神示・スピリチュアルカテゴリで最初の投稿となるため、少々前置きをしてから始めたいと思います。このサイトはまるで違う種類のジャンルを複数扱うつもりなので、普段こういう世界に全く接点を持たない人にも、ちょっと立ち寄ってもらえるようにしたいと考えています。
まず私はこういったチャネリングなどの情報を、様々な情報の中の一つとして認識して、「本当でも嘘でもいいけれども、もし本当ならどうか」と、そこから思いを巡らせます。
嘘だということがわかれば、「ああそうだったのね」で終わりです。しかし、本当だとして考えて、これは自分も取り組むべき課題だと得心できれば、それは嘘か本当かはもう関係なく、自主的に取り組みます。すべてそういうものだと思っています。すべて、です。
例え情報は嘘だったとしても、自主的に取り組んだことから得られる経験・教訓は本物です。
ただ、私は高次の存在(神や霊や宇宙人など)は根本的に信じています。はなから信じないという人もたくさんいらっしゃることもわかっていますが、私の場合は信じるというより、「直観でわかっている」というべき感覚で、議論の範疇にはありません。
私にはいわゆる霊感とか、視える聞こえる的な能力はあまりありません。神秘的な体験もいくつかあるにはありますが、はっきりとした能力者というほどのものはありません。いずれ書きたいのですが、そうした能力は、今この人間存在においては二次的な副産物であって、霊能者というのは非常に特殊なお役目をもって生まれてこられた方なのです。補助的なお役目といいますか。
人間存在の主役は、超感覚のない人間です。
だってですね、これほど感覚や思考が限定された存在のほうが、全宇宙的にはよほど神秘的なんですよ。神から見れば、我々こそ神秘です。この三次元の地球は神秘であり奇跡です。ここから突破していくんですから、ものすごいことです。ものすごすぎて、ここまで落ちぶれてしまいました。
こういった話を、信じない人に押し付けるという考えは、はなから持ち合わせておりません。押し付けるとか信じさせるとかそういうものではないですから。自分の中にある感覚をどう展開させていくかが人生ですので。
なぜこういうめんどくさい前置きから始めるかといいますと、私が常々感じているスピリチュアルやチャネリング方面の人々の危うさが、この辺りにある気がするからです。
本題
この記事でご紹介した、ハカン司令官なる存在からのメッセージとされるものは、これまでのチャネリングメッセージとは一線を画すものであって、溜まっていたマグマの一部がついに噴火口から噴き出し始めたような印象をもっています。
一つには、やはり我々は待ちすぎたということです。
自分よりも尊いと信じる存在に依存してしまっていて、自分という存在をその対象へと預けてしまっていたのだと思います。それは自分の内にある衝動(内なる声)を顧みることなく、抑えつけて大人しくしてしまっていたのではないでしょうか。
自分の内なる声を無視していると、外側にばかり意識が巡り、他者を責めてみたり、攻撃的になったり、また逆に、他者から責められる自分を仮定して自責の念にかられたりします。これらの心理は自分の心に向き合わないことから派生します。
たしかに、高次元のありがたい(と信じている)存在からのメッセージであれば、そこで語られることに期待するのは当然でしょう。そして彼ら高次の存在は、口をそろえて「何もする必要はない」「あなた方が存在するだけで地球のバイブレーションは上昇している」「あなたはライトワーカーです」「スターシードです」「もうすぐ、もうすぐアセンションする」などと言います。いい気持ちになってしまうんですね。
ある意味では、それでもいいのだと思います。そういう面もあるのでしょう。
しかし、本当にこうした情報に触れている我々がライトワーカーであるならば、我々のお役目、生まれてきた目的はなんでしょうか。
ライトワーカーでもなく、スターシードでもない、地上で眠ったまま生きている人々を目覚めさせ、苦境から救い出すために生まれてきたんじゃないですか。それがライトワーカーなんじゃないですか。
本当にそうなら、チャネリングで言われたことがいつまでたっても起きない、地上では惨事が絶えない、それは我々のやるべきことが足りていないのではないかと、自然にそう思いませんか。
目覚めない人は三次元に残ればいい、三次元の他の惑星に行くことになる、目覚めた我々だけが五次元にアセンションするのだと、それでいいんですか。ライトワーカーはどこに行ったんですか。
Qもそうですが、チャネリングで言われていたことも、ほとんど予定通りに実現したためしがないですよね(Qを信じる人の中にも、スピリチュアルは嫌いという人もいるようですが、このメッセージのように、スピリチュアル側からはQも連動していると考えているので、ここでは一緒に語りますが)。
Qアノンによって尊敬され期待されていたトランプが亡くなったという情報がありました。それを証明する物的な証拠などあるわけもないですが、Qを信じることと、このチャネリングメッセージを信じることの間には、さほど違いはないように私には思えます。どちらも物的証拠のない情報を、推測と自己の感覚で展開させているものであると、大枠では理解していますので。
私はQに関しても否定するものではありませんが、チャネリングと同じく、それを信奉して依存している人々の存在に、危うさを感じています。具体的な例を挙げますと、何度予告されたイベントが空振りに終わっても、自己弁護的に開き直ってまた次を待ち続けるような人々です。
私はチャネリングやQそれ自体を非難する考えは微塵もありません。常に気をつけなければいけないのは、その情報を受け入れる側に、主体性があるかどうかだと思っています。
というよりも、全ての人間の営みにおいて、価値基準となるただ一つの焦点が、主体性だと確信しています。
結局のところ、人間の進化とは、主体性を存分に発揮していくことと同義であって、何か対象に依存してしまった時点で、退化し始めるものであると思っています。
アセンションだろうがディープステイトの打倒だろうが、どんな大義名分であっても、それは進化・進歩のために目の前にぶらさげられた人参であって、自己の中にあるこの主体性を忘れた時点で、すべてその営みは退化の方向へ向かうのです。
このサイトには一つだけテーマがあります。それが「主体性の発揮」です。すべてのカテゴリを通底するものとして定めています。
このハカン司令官のメッセージから(例えこれが虚構であっても)感じ取ったのは、これらのチャネリングメッセージを読んでいるライトワーカーを自認する人々の中にも、依存の症状をきたしている人が多いのではないかということでした。
高次元の意識の盲点か
もう一つ気づいた点は、角度がコロッと変わるのですが、これは我々のことではなくて、高次の存在(全一の意識における高次側からの視点)についてのことなんですが、彼らは我々地球人のどんくささを見くびっているのではないかと思うのです。
チャネリングで語られた予定が実現しないのは、高次元の存在が、我々地球人類の意識がどれほど低いかの見立てが、正しくできていないからなのではないでしょうか。かなり以前から感じていたことなのですが。
私が個人的にアセンションを強く期待したのは2012年でしたが、とんでもないことが言われていた割には、さほどの変化はありませんでしたよね。あとで「高次元では重要な変化は起きたのだ」と言われましたが、地上では「あれ?」「うーん、またこれからこの生活が続くのか…」と気が遠くなるような思いでした。(2012年末に第二次安部政権が誕生し、民主党政権にとって代わって、日本は復活する!という変化と期待が当時はあり、これも地球の変化の影響でもあったのでしょうが、実際の安倍政権下での日本は経済的にも精神的にも没落する一方でした)
昨今の第何次かもわからないアセンションブームにおいても、「何月何日に何々が起きる。準備してください」と言われてはすっぽかされ、これを何度も繰り返していて、見るに堪えませんし、私も「お、くるか」とちょっと構えたりするので、正直言って疲れます。
今回のハカン司令官のメッセージで「ああ、やっぱり」と思ったのは、彼らは地球人はもっとちゃんとやってくれると思っていたのだということです。
「地球って難しいな」とは思いながらも、地上部隊にお願いしたことはやってくれるだろうと思っていた。でも、思っていた以上に、何倍も、地球人はどんくさかった。だからエネルギー的に起きると思っていたことが実現しない。ホワイトハットは働かない。あんだけチャネリングで煽ったのに!
地球人的な表現だと少々お下品になりがちですが、おおよそ間違っていないと思います。
銀河連合とか、高次元から地球を支援してくださっている存在たちは、我々地球人の主体性・自主性を損なうことは極力避けますから、ここまで耐えて支援してくださったのでしょうけど、でも、もう、だめかもしれないですね。私はこのメッセージを見て、地球人の自主的な意志の表出による次元上昇というのは、もう望みがないのかなと思ってしまいました。
我々はこの現状を容認して、放置して、これでいいとしてきたのですから。当然の結果なのでしょう。
私が「我々」といっているのは集合意識的な意味であると思ってください。「『自分』はちゃんと分かっているのだ」という考えは、人類のアセンションという見地から見れば、スタート地点に立った以上の意味を持たないと思うのです。
自戒
この記事は私の自戒としても書いています。
私個人的には、神霊的世界への開眼は、大本神諭からでした。その後に日月神示へと流れていきました。これらの神示も、「立て替え立て直し」(終末の混沌⇒次元上昇⇒神代の建設)は、「もうすぐ来る」と言っていて、さんざん急かす内容なのです。当時は大正・昭和です。
私は二十年以上、神示を座右の書としてきましたので、急かされ歴だけはなかなかのものです。そして何かできたのかと問われても、何もお見せできるものもございません。
我々が日本人であることの意義と自覚を確立できていないことも、実は非常に大きな要因であるとも考えています。ただ、たしかに日本人が世界の中心としての自覚を持ち始めている兆しは現れていると感じています。
昔からこうした神示が出て、それでも今まで神代が実現していないのですから、チャネリングで何を言われても、実現しないことはあるものだということは、わかってはいました。しかし、ここにきて、コロナ騒動とワクチンが地球規模で始まって、いよいよの大峠がやって来たと覚悟を決めていたのです。
私もちょっとだけ、できることを頑張ってやってみましたが、ちょっぴり影響を感じることはあったものの、やはり無力感が大きかったです。
そして今このハカン司令官のメッセージですので、ああ、うーん、はい、すみません。という感じです。
でもすっかり絶望して諦めるということは自分の感覚としても無いことなので、これからどのように生きるかは、一歩々々確かめていこうと思います。
今、私の人生においても、最大の変化と精神的などん底に向き合っていて、ウンウン唸りながら生活しています。大峠というよりも、大峡谷といった趣です。自分の中にあるゴモクをキレイサッパリ出し切る時ですね。
それでも、世界には大災害や紛争で生命の危機の中を過ごしている人々がたくさんいるので、やはりバッタリ倒れている場合ではないなと、度々思い直しながら生きています。こうした人々の苦境が、本来は避けられたものであったとすれば、或いは現状を長引かせたから訪れた過剰な苦しみであったとすれば、やりきれない思いです。ワクチンでの死者や後遺症の苦しみも同じです。
ソーラーフラッシュとか、宇宙船団の直接介入とか、何かが半強制的に始まるまでに、我々はどこまで主体的に生きられるか。焦点がそこに移ったというのが個人的な感想です。
しかしそれでも
ただ、私は依然として、「グレーハットの失敗」すらも大きな自然の流れにある可能性も意識しています。
大本神諭や日月神示など日本の神示を見ていると、もっと徹底的な破滅の訪れが語られています。私は長年そうしたことの訪れに備えて自己の成長に取り組んできました。もちろんその破滅を期待するのではなく、大難を小難にするべく、例えその最中にあっても神的な振舞いをもって生きられるよう、志だけはそのように大きくもって生きてきました。そうでなければ神示を読む意味がないですし、神示を読む人は皆さん同じ気持ちだと思っています。
日月神示では、中つ神(地球創造の始めからではなく、途中から関与している高次元の存在)にはこの仕組みは分からないと語られています。大本神諭からも一貫して、中核にある神にしか仕組みは分からないと出ています。
中つ代からの神※では何も出来んと申してあろうがな、
日月神示 海の巻 第七帖 「完訳 日月神示」
(※〇に・の記号)
世の元の神の仕組といふものは、神々にも分らん仕組であるぞ、この仕組分りてはならず、分らねばならず、なかなかに難しい仕組であるぞ、知らしてやりたいなれど、知らしてならん仕組ぞ。
日月神示 上つ巻 第二十一帖 「完訳 日月神示」
こういった銀河連合の計画の頓挫なども、日本の神示では想定の範囲なのではないかという思いは持ち続けています。